【美味しくて健康にもいい酒粕利用法】
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日本酒を搾ったあとの”カス”だと誤解される事の多い酒粕ですが、実は
タンパク質をはじめビタミン、ミネラルが豊富に溶け込んだ栄養価の高い
ものなのです。最近の研究では、酒粕の成分の中に、ガンに対する抵抗力
を持つ物質が含まれていることも分かっています。焼いて食べても美味しく、
雑菌の繁殖も防いで素材の保存料を高める働きもあります。もっと酒粕を
見直してみてはいかがでしょう・・・
<酒粕にはいろいろな成分が溶け込んでいる>
酒粕は、もろみを圧縮して日本酒を分離したときに残る固形物のことです。
きれいな板状になっているものは「板粕」、形が崩れている物は「バラ粕」
とか「粉粕」と呼ばれています。
酒粕には、もろみの中で溶け切れなかった米粒や米麹、酵母、それに
日本酒の成分が含まれています。そのためタンパク質や炭水化物、ビタミン、
ミネラルなど豊富に含まれて栄養価が高く、アルコール分も8%ほど含まれて
います。そのまま火にあぶって食べたり、粕汁や速成の甘酒にも利用されます。
また、奈良漬けや魚介類などの粕漬け、粕酢などの製造原料としても利用されて
います。
<健康効果が証明された酒粕>
栄養たっぷり、体も温まる酒粕ですが、最近の研究でガンになりにくい体質を
作る成分が含まれていることが分かりました。ガン細胞と正常の細胞と見分け、
ガン細胞だけを殺すのがNK(ナチュラル・キラー)細胞ですが、このNK細胞の
活性化を酒粕が促すというものです。
そのほかにも、アレルギー体質の改善、肌の若返りやシミ・ソバカスを改善する
美容・美肌効果もあるというのですから、ヘルシーライフに欠かせない食品と
いえそうです。
<酒粕を使った料理>
[鮭の粕汁]
@酒粕を水につけ、やわらかくしておきます。
A大根、人参、椎茸などを細切りにし、だし汁で煮ます。
B酒粕をだし汁で溶き入れ、塩鮭をひと口大に切って入れます。
C鮭に火が通ったら、塩か味噌で味をととのえ、ネギを散らします。
[魚の粕漬け]
@魚の水気を取り、両面に軽く塩を振って、20〜30分おきます。
Aバットに粕床を敷いてガーゼをのせ、その上から水気を拭いた魚を
並べ、さらにガーゼと粕床をのせて、ラップをかけます。
B冷蔵庫で2〜3日漬ければ出来上がりです。
1〜2週間は保存可能です。冷凍なら一ヶ月はOKです。材料は肉類、
野菜などを使ってもいいです。粕漬けは、特に塩ブリ、塩鮭などの
塩抜きに最適です。